相手ではなく自分が変わる

例えば、占いに恋人の相談で来ていても、その相談者自体が子供から大人になる時期にかかっている場合もあります。

子供が思春期で、親離れしていくところで悩んでいる親御さんは、親の思春期なのです。

実は子供の問題ではなくて、親の精神的な気持ちが変わる時期なのです。

それを、子供が最近変わったとか、そういうふうに感じてしまうのです。

それは思い違いで、実は自分が変わっているのです。

占い師さんが言うには、「お母さん側から娘との関係というのもすごく多いし、娘さんがお母さんとの関係というのも多い。どちらかに、星の流れの影響がありますね」ということでした。

最近、恋人の気持ちが変わったというが、ひょっとしたら自分が変わっているのかもしれません。

占い師さんは相談者を元気にすることで、自分も元気になると言います。

占い師さんは、小さな頃から、自分のこの感覚や感情はどこから来るんだろう、と「探る」ことがすごく好きだったそうです。

ホロスコープをつくって、自分のおおよその大きな流れと、その年にやらねばならないことなどは、自分でももちろん把握していると言います。

作家が、自分の今くよくよしている気持ちを、何に自分はくよくよしているんだろうという風に書くことがあります。それによって、ああ、そういうことなんだよね、という一種のリハビリをするのと同じ事のような気がします。

[私は、相談者としゃべったりすることが、ギブ・アンド・ギブということで、相談者も自分も元気になれる」とおっしゃっていました。

ただ元気が欲しくて占い師さんのもとに来ている人も多いそうです。

「私は、メンタル・カイロプラクティックととってくれてもいいと思ってます。忙しい女性たちは月に1回、マッサージに行ったりするでしよ。そんなふうに受けとめています」ともおっしゃっていました。

占いは、心のマッサージなんですね。

走占いの活用の仕方は自由だと言うのは、そういうことなんでしょうね。

占い師さんは、相談者が少しでも気持ちが楽になって帰れるように真剣に話します。

「その時は、その人だけに集中しています。その後の自分の爽快感がいい。」だそうです。

相談者は、テンションが下がって相談にくる人が多いらしく、テンションが下がっている人にエネルギーをあげると、自分のエネルギーがなくなってしまうという考え方もあるそうですが、占い師さんの考えは違うみたいです。

「相談者の力を最大限引き出してあげることによって、自分自身のエネルギーが大きくなりますね。吸い取られているということは全然ない。相手に、元気をあげたことによって、またいっそうエネルギーが内からわいてくる。宇宙のエネルギーとリンクしてわいてきて、エネルギーに満ち満ちている。人とかかわることに自分が疲れるんだったら、この仕事には向かない」とのことでした。

実は私は、高校の時に、クラスで一番星占いに詳しかったんです。

同級生は星占いは好きだけれども、本を読んで勉強しようという意識まではなかったんです。私は、本を読んで勉強しようということが元来好きだったんです。

片思いをすると、年頃の女の子は星占いと少女漫画に詳しくなります。

私も、少女漫画と星占いに猛烈に詳しくなって、友達がみん私のところに聞きにきたくらいです。

簡単な原理を説明するだけだったが「なるほど」と感心されたものです。

今から思うと、単純な話しかしていなかったのですが。

占いが好きだったし、相談に乗ってあげるのも好きだったということなのかもしれません。

もちろん、自分自身の片思いも、何とかしたいという動機もあったのは確かです。

それをしてきたからこそ、今でも占いにハマっているのかもしれません。